20th Anniversary

Dialogue

お世話になったあの人へ 感謝の手紙

森岡エムダブ株式会社 × 岩永さん 株式会社メリックス

20年間の節目に、
感謝を伝えたい人がいます

感謝を伝えたい人 #01

お名前 岩永 弘志さん
ご所属 株式会社 メリックス
役職 代表取締役 会長
森岡社長との関係性 師弟のような関係

〜20年の師弟関係と経営哲学の深化〜

2025年5月某日、岩永さんにお会いして、
感謝の気持ちを込めたお手紙を
直接お渡ししました!

岩永さんへ ──

こうして手紙を書くのは初めてですね。エムダブの20年に大きな影響を与えていただき、本当にありがとうございます。思い起こせば出会いは2008年ですね。中小企業家同友会にて、岩永さんが「どてらい奴になる」というテーマで例会報告されていたと記憶しています。
当時はギラギラしている面白い商売人という印象でした。「にいちゃんず」や「おっさんず」という車座でも、経営についてたくさん語り合いました。岩永さんがあんなに苦しい時期だったとは、当時全く知りませんでした。
エムダブが2013年に第一回経営方針発表会をグランフロントで開催した際、主賓挨拶をお願いしましたね。「これからはエムダブの第二段ロケットです。利他の帆を掲げよ」と激励をいただき、しびれました。
2016年にエムダブのみんなが辞めてしまい、森岡ともう1人だけになった時、岩永さんのところに相談に伺うと、「逆によかったかもしれない」と林さんの例を教えていただいたことで、前向きに次の手を打つことができました。
その翌年、見るに見かねて盛和塾にお誘いいただきました。岩永さんは世話人をされており、師範代として塾生を導かれる姿を見て、明確に目指したい経営者像になりました。
私の何度かの経営体験発表においても、厳しく愛のある指摘をいただき、何度も自分に問いかけ反芻しながら一歩ずつ着実に歩んでおります。入塾していなければまだまだ彷徨い続け会社をつぶしていたと思います。
今のエムダブが存在できているのは、従業員、お客様、そして岩永さん、たくさんのご縁のおかげであり、社会にその存在が必要とされているからだと思います。これからも力強くエムダブメンバーと歩み、受けたご恩は恩送りしていきたいと思います。
※イカ釣り、落とし込み釣り、お楽しみにー!

森岡昇馬

経営者としての迷いと稲盛哲学との出会い

司会: 早速ですが、今お手紙を受け取ってのお気持ちはいかがでしょうか?

岩永さん: そういうことがあったと思ってね。僕も経営者になった後いろいろ迷ってね。やっぱり同じような問題にぶつかるんですよ。そのぶつかった問題の後に、次のステップに行くわけですけど、後ろから来る人も同じような問題にぶつかるもんですから。

たまたま私は同友会に入って、そして盛和塾に入塾させてもらって、人生が大きく変わったんですね。考え方とかね。
それで、なぜ自分が今までそういう問題にぶつかってきたのか、つまらない悩みを持っていたのか、明確に答えが見えてきたんですね。やっぱり稲盛さんからそれは教わって。

後ろ振り返ったら、森岡さんが同じような問題で躓いて相談に来ているということで、それだったら稲盛さんのところで一緒に勉強しようよっていうね。お誘いしたら、すんなり入塾されて、それからもう同じように稲盛さんのすごい哲学を学ばれて。それで会社がどんどん変わって、現在に至っているという。あれ以来あまり相談に来ないものね。

森岡: どうにかこうにか...。

会社経営の本質と従業員との関係性

岩永さん: 会社って最初つくった時、誰もがそうなんですけど、まず一番は食べていこうっていうね。自分が食べていくための手段として、外で働くのもなかなかあれだし、それでやりたいこともあったり、得意なこともあったり。それを活かして、ちょっと一回挑戦してみたいなっていう気持ちがあるんです、誰しも。

でも、それが通用しなかった時のリスクも大きいものですから、なかなか一歩踏み出せないのが一般的なところですよね。ただ、一歩踏み出しちゃうと、もう後には引けないもんですから、やっぱり頑張ってお金持ちになりたいとかね。欲が先行していくわけです。

そうすると、自分の欲に対して、従業員の人たちがどこまで協力してくれるかという、お金の付き合いになっちゃうんですね。お金を払った分だけ協力してくれる。ちっぽけな人間の欲の行動になってしまうわけですから、そんなことでは発展するはずがないですよね。

だんだんこう従業員の人もやっぱりお金持ちになりたいし、給料いっぱい欲しいんですよ。そうなると払う側ともらう側になっちゃうから、綱引きになって対立構造ができちゃう。そのことに気がつかないわけですよ、経営者をやっていると。

初めてそういう目で見る機会を与えてもらったのは、稲盛さんなんですね。もう本当にシンプルな話なんですけど、僕ら生活していると、このペンにしても、ノートにしても、作っている人がいますよね。みんなが何かの役に立って、今こういう立場でお話しができてるわけで。

その大きな社会のひとつの何かの役に立たないと、僕らは生きていけないというか、発展も成長も必要とされないということを、稲盛さんから習うわけですよ。

森岡: うちのエムダブフィロソフィー、第二弾に去年作り替えたんですけど、「働くこととは?」って言って、米の鍬の話はそのまま頂戴してエムダブフィロソフィーに入れています。

岩永さん: いや、本当にシンプルなことなんですけど、そうするとやらないといけないことっていうのは見えてくるし、みんなが協力してやれば、もっと力を発揮できるし。それは社長の幸せとか欲のために働くんじゃないんですね。ご飯ひとつとっても、お米を作ってる人がいるから僕ら食べられるわけであって。だから、そういう何かに、自分も役に立たないといけない。

それが個人じゃなくて、集団で自分がリーダーだっていう。そういう非常にシンプルなことを納得した時に会社の存在意義ができて、理念ができてっていう話になるわけですよね。

そういうことに森岡さんも気づかれましたね。今まで「従業員」だと思ってた人が、「仲間」なんだって。自分は雇用主で、向こうは雇用される方っていうんじゃなくて、仲間の中で自分がリーダーをやらせてもらっていると。だから、みんなで幸せになっていこうよっていうね。そういう気持ちになった時には綱引きじゃないですよね。

森岡: そうですね。摩擦はもうだいぶなくなりましたね。今はもうエムダブは1個の生命体だっていうことを、この1年僕はずっと言い続けてます。

エムダブ太(マスコットキャラクター)で言うと、自分はどの部分を役割として担っているかみたいなのを、みんなで真剣に考えてみるとかですね。「私は血液です」とか「私は手先をやってます」とか、こうみんなでワンチームみたいなところが、ようやく同じようにベクトルが向き出してきたというか。

ちょっとずつですけど、岩永さんが言っておられた意味が、ようやくだんだん会社内に浸透し始めたなっていうのを感じています。

岩永さん: 僕も盛和塾に触れてなかったら、そういうことを考えることすらなかったと思いますよ。どうやったらこれが売れるのかっていうことばっかり考えて。

森岡: そうそう、納税ゼロとか!儲かるか儲からないかと納税をいかに減らせるかっていう。

岩永さん: それはやっぱりね、本当に良かったなと思いますよね。商売をちょろっとうまくやって終えるっていう、そんな人生じゃなくてよかったなと。

ですから僕は、失敗してきたことに対して、ものすごい大きな衝撃だったんですよ。それで、森岡さんにぜひともその稲盛哲学に触れてほしいなと思って。でもこれ、アレルギーを起こす方もいらっしゃるんですよね。

森岡: そうそう、ちょっと宗教的に見えるとか、そういうのありますね。

岩永さん: で、やっぱり合わないっていう人もいるんで、どっちなんだろうなと思ってたら、ズバッとストライクゾーンに。

森岡: でも最初半年ぐらい、ちょっともう何言ってるかわかんないし、もう参加するっていうことだけ。めっちゃハードルが高かったです。でも岩永さんが世話人をされていらっしゃったんで、頑張っていこうと思って、どこかで分かるはずだと。

第一印象から現在への変化

司会: 初めてお会いした時の印象はいかがでしたか?

岩永さん: 第一印象はね僕、よく覚えてますよ。2008年に、同友会が終わった後に一緒に帰ってて、森岡君が話しかけてきて「いや、なかなかいいですね」みたいな感じで。

森岡:軽い感じで笑

司会:何歳だったんですかその時?

森岡: 28か29ぐらいだと。

岩永さん: まだ20代だね。それで同友会で発表するって言った時には大御所が「あんな若いやつを発表させるな」って言って。

森岡: マジっすか!

岩永さん: 本当本当。一回目の発表の時ね。それで俺が「年は関係ないでしょう」って。当時は大御所がうんと言わなかったら発表できなかったんですね。

森岡:なるほど、そういう仕組みがあったんですね。

岩永さん:それで「いやいや、もう絶対大丈夫ですから、もうぜひ発表の機会を与えてください」って。

森岡: ありがとうございます。そんなことも露知らず。

岩永さん: 今はないんですけどね。当時はそうなってたし。

森岡: 岩永さんはやっぱり商売上手みたいな感じで見えていました最初。いろんな業界をやったりとかしながら、どれもうまいこと軌道に乗せてて。

岩永さん: わりとね、俺ね、器用なんですよ、商売。器用貧乏って言って。利益出るところまでいけるんですよ。そこから伸びない。

森岡: そうそうそう。いくつかの事業モデルを聞いた時に「うわっ、すごいなぁ」と思って。それが第一印象です。

司会: そこから印象は変わってますか?変わっているところ、変わっていないところ。

森岡: いや、もう岩永さんは別人ですよ!

岩永さん: ははは、僕はだから器用なところから、やっぱり稲盛さんに触れてからですね。

司会:森岡さんの印象は?

岩永さん: もうね僕より器用ですよ。いや、経営者でね、エネルギーがない人はダメなんです。何をしてもね、人がいいにしても商売うまいにしても、エネルギーがない人はダメ。エネルギーだけがすごい人はね、ポーンとなったらウニとか栗みたいに、要するにトゲが多いわけですよ。尖がってるんですよね。

でも尖っててもそのトゲが丸くなると、よくなっていくわけです。で、森岡さんは大きなトゲ、大きなエネルギーをお持ちだった。だから、この人はそういう磨き方をしなかったら、やっぱり周りを傷つけちゃうだろうし、会社自体も傷つけちゃうから伸びないだろうと思ったんですね、最初は。

でも、何かでトゲが取れていって、丸くなっていって、大きく成長されるだろうなと。

もともとはね、エムダブじゃなくて、「森岡ウェブ企画」っていう会社名だったんです。もう「森岡」がいて、「ウェブで稼ぐんだ」っていうので。

森岡: あのとき、岩永さんに「なんとか企画っていう会社名のところは、もううさんくさくて、ダメだ」ってボロクソ言われたんです。それで10年目に。

岩永さん: エムダブに。いい名前になったよね。

森岡: あの時ボロクソ言われなかったら、多分社名変えてなかったかも分からないです。

プライベートでの交流と釣りのエピソード

司会: お二人は釣りもご一緒されるそうですが、そのエピソードも聞かせてください。

森岡:ここ5~6年ですよね。

岩永さん: 教えてもらおうと思ったら森岡さんと田中さんしかいないんですよ。もう本職ですよね。

森岡:ははは。

岩永さん: 森岡さんは人の面倒見が本当にいいんです。糸の結び方から丁寧に教えてくれるし、船でポイントに着くまで説明を欠かさず、みんなが釣ることを最優先してくれる。

森岡: 頼むから一匹だけでも釣って欲しいって。一緒に行って坊主(魚ゼロ)で帰したことはないですね。

会社の現状と今後の展望

司会: 現在の会社の状況について教えてください。

森岡: ウェブ事業は今年で20年になります。社員は約20名、年商も2億円を超えそうなところまで見えています。全国に散らばっているメンバーもいて、どうにかこうにか、みんな頑張ってくれています。

岩永さん: ウェブで2億はすごいですね。プロモーションが得意な森岡さんなら、自社プロダクトを持てばもっと大きく伸びると思います。コンサル業だけでなく、プロダクト+プロモーションの両輪で、もっと発展できるはずです。

森岡: 何年も前から同じことを言われ続けています(笑)

岩永さん: でも本当にそう思いますよ。マーケティングの4P(プロダクト・プライス・プレイス・プロモーション)を意識して、特にプロダクトの部分を強化すれば、すごい会社になる要素を持っている。でも考えて動かないとできないことですからね。

森岡:はい、ぐうの音も出ないです…!

司会: 本日は貴重なお話をありがとうございました。

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